2008年5月19日月曜日

遍路二日目 十楽寺宿坊を出発

朝には勤行が行われるので、本堂へ。

どうも住職、動きがさえない。風邪を引いていたようだ。
お経を唱えると、のどが絡んで、咳払いをしたりしている。

真言宗では勤行(お祈り)の時に、鐘やシンバルのような楽器を使い、節を入れたり儀式の切れ目に使ったりする。

うむ。つぎはなんの楽器を取り出すのであろうか?とおもって注視していると、
左下の段の中ほどから、ティッシュペーパーが登場。これにはたまげた。

鼻をチーン、とやったのち、つつがなく勤行は終わりました。



そしてお食事。自己主張の代わりに強い信念をもっているタイプの昨日のおじさんから、礼を言われる。
彼のうどんの鍋に給仕係が火を点け忘れたのを、わざわさ呼んでくれたことを感謝されているようだ。

しかし振り返って考えれば、彼はまた給仕係が来るだろうから、そのときに自分で言うつもりだったのかもしれない。

お接待・・・お節介・・・ 四国遍路は、自分の持つ、また自分を取り囲むさまざまな問題をシンプルな形で提言してくるような気がする。


7:53 気分を切り替えて荷物をまとめ、寺の自販機でお茶を2本購入して,出発。



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