2009年7月15日水曜日

ワイヤリングペンの作成


カウンタ部分をブレッドボード上に作成したのだけれど、4つの7SEG LEDを配置するときの配線が面倒だった。ユニバーサル基板においても、バスの配線は基本的に面倒な作業になる。

そこで、ワイヤリングペンを作ってみた。


材料
・0.5mm シャープペン(ミツビシ・M5-108 Uni Aqua Touch)
・プラスチックボビン(サンヒット・メリーホビー)
・アルミ針金(エコー金属・1.5mm×7.5m)
・0.2mm UEW線(SUNCO Corp.20m)

ポリウレタン線以外は、百円ショップSeriaで購入。

シャープペンを選ぶときのポイントは、1)半透明で中が見やすいこと、2)頭の部分を回転させて外せること、3)中の機構部を取り除けること、4)おしりを取り外せること である。

まずシャープペンを加工します。
外せるところは、全部外してみます。







芯を押し出した状態で、芯をホールドする機構部を突出させます。
そして、電工ニッパーで切り落とします。





バラバラになりました。
内部の機構は捨てますが、頭に残る白い軸のようなものはワイヤーのガイドとして残すことにします。






次に、ボビンにUEW線を巻きます。
菜箸を2本つかうと早く、綺麗に、楽に巻くことが出来ます。
1本はボビンに通して回転軸とし、もう一本はUEW線が絡まらないよう吊るために用います。










ポリウレタン線のコイルが詰まってきたり、絡み始めたら、ボビンを中心にして1-2回、巻線をほどく方へ回転させると、自然にポリウレタン線はほどけてきます。無理に引っ張ったりすると終了です。











 上手く巻くと、20mでこのぐらいになります。








先端からUEW線を引き出します。
まだボビンから箸を外さない方が賢明です。







最後に、アルミ針金で固定します。ボビンが軽く回るように調整します。UEW線を交換する毎に折り曲げることになるため、消耗品と考えたほうが楽です。



ポリウレタン線は、

・細くて丈夫
・ポリウレタン塗装されており絶縁線として使える
・半田ごての熱で被覆が取れるためそのまま半田付けしやすい


というメリットがありますが、

・細いので大電流は流せない
・バス配線とする場合クロストークが出る(周波数が上がるほど強くなりやすい)
・熱に弱く、被覆が薄いためショートを起こす場合がある


というデメリットも存在します。

自分用や試作には大変便利なのですが、商品に使用するのは不適と思います。

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