2009年7月20日月曜日

NE555の単安定動作

Signeticsの555と云えば、かつては、それこそ今のPICの如くにプロからアマチュアにまで弄られたICです。ジェネリック品も多数存在し、この応用の広さたるや、豆腐百珍の世界なのです。

この555の単安定動作を使えば、10-20ms幅のパルスを作るのは簡単そうですね。


参考回路を探してみましたが、Signeticsのページでは見つかりませんでした。代わりにLMC555の参考回路を発見。しかも日本語で書いてあります。

もっとも簡単でデジタル的な振る舞いをする555の代表回路で、 ̄TRIGに負方向のパルスが加わえられると、OUTに指定された幅のパルスが得られるというものです。パルスの幅は、

TH=1.1 × RA × C

という式で得られます。

今回は、10~20msぐらいのパルスを得たいので、RA=100KΩ、C=0.1uFとして、ブレッドボードで実験しました。


昨日の回路(右図)の出力は負論理ですから、そのまま ̄TRIGに入れることができます。



オペアンプの出力端子と、555のOUTにプローブを接続し、波形を写してみました。オペアンプが赤、555が黄色です。フォトインタラプタ部分を遮ってみます。




12-13ms程度の幅を持つパルスが出力されています。


つぎに、チャタリングの模倣として、トランジスタの3本足を通してみます。


パルスの幅は拡大されているものの、3つのパルスが出ています。これではチャタリング対策にはなりません。

そこで、RA=330KΩとして試してみました。パルス幅は、計算上36msほどになります。


今度は見事に、1つのパルスとして整形されました。


最後に、フォトトランジスタのコレクタ電流と、555で整形した波形をのせておきます。

RA=100KΩの時


RA=330KΩの時
これで、多少のチャタリングにも負けない、丈夫なセンサ部分が出来たのではないかと思います。

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